t(tɔɔ ตอ)と th (thɔɔ ทอ) の発音のコツは「東京の佐藤さん」に教えてもらいましょう!
t (tɔɔ ตอ)と th (thɔɔ ทอ) の発音の違いができない!聞き取れない!という文句をよくお聞きします。英語にも日本語にも確かにこの二つの音声の違いがありません。でも、ご存知ですか?日本語ができる今このブログを読んでくれているあなたは、 t と th を発音し分けるとき、英語しかできない方々よりも有利な立場にあります!それは何故かと言いますと、「佐藤さんが東京にいます」からです。 え?それがわけ分からないですか?…申し訳ございません。調子を乗りすぎてしまいました… では、最初から説明させて頂きましょう。色んなタイ語テキストには次のように書かれているかと思います: t (tɔɔ ตอ) は無気音で、日本語の「ト」を息を出さないように発音。 th (thɔɔ ทอ) は有気音で、日本語の「ト」を息を出して発音。 テキストに書いたことは本当にごもっともです。しかし、まだコツをつかめない気がしませんか? それは、日本語の日常会話の中にもちゃんと t (tɔɔ ตอ)と th (thɔɔ ทอ)の発音が存在していることを、皆さん気づいていないからです。 「佐藤さんが東京にいます」を声を出しておっしゃってみて下さい。 今度は「佐藤さん」の「とう」と「東京」の「とう」を意識して、もう一度ゆっくりと声を出してまたおっしゃってみて下さい。 違いは感じましたのでしょうか? 「佐藤さん」の「とう」をおっしゃるとき、息が舌先と上前歯の間から息が出ないと思いますが、それに対し、「東京」の「とう」をおっしゃるときには、比較的に息がもっと出ると感じませんか?この場合「佐藤さん」の「とう」の「ト」の音が、タイ語の t (tɔɔ ตอ)発音に一番近い音です。そして、「東京」の「とう」の「ト」の音が、 th (thɔɔ ทอ)の音と同じ発音となります。 ちなみに、東京の「とう」を息を出さないで言うのは、タイ人の東京(tookiaw โตเกียว)という言葉をを言うときの特徴です。タイ人のお友達にタイ語で「東京に行きます」(pai tookiaw ไปโตเกียว) と言ってもらって、彼・彼女の「とう」を良く聞いてみて下さい。日本人やアメリカ人の「とうきょう」の発音の違いが聞こえるかと思います。 「佐藤さんが東京にいます」だけでは、まだ t (tɔɔ ตอ)と th (thɔɔ ทอ)の発音のコツがまだつかみきれていなくても、心配されないで下さい。次のセンテンスを t (tɔɔ ตอ)と th (thɔɔ ทอ)の音を意識して、声を出しておっしゃってみて下さい。 […]